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グレンギャリー・グレンロス@天王洲銀河劇場

金曜日の初日公演に行ってきました。

この劇場は今回が二度目。前回はクリスティの「そして誰もいなくなった」(どなたが出ていたのかまったく覚えていないのですが)。舞台版で見たのはこのときが初めてで、原作とは犯人が異なっておりました。

本題。
今回は石丸さんと三津五郎さんの共演で、全部で7名の男性ばかりのお芝居。
うさんくさい不動産屋の営業の彼ら。
今月の売上上位者にはキャデラックが賞品に。
下位2名は、くび。
ということで、よい購買層のネタをもっている上司から、いかにその客ネタをわりふってもらい成績を延ばそうという、なりふりかまわないやりとりから始まります。

開幕前に、しずまった舞台上から、どことなく鳩の鳴き声が聞こえ、不思議な感覚。
そして客席下手側後方から鳴り響くサックスの音。
ソプラノサックスを吹きながら石丸さんの登場。
客席通路を歩き吹きながら舞台上へ、そして舞台奥へ入っていきます。
このときの曲が「ワンダフルワールド」。この作品のテーマ音楽なのかな。
随所で流れます。
でもどうでもよいはなしですが、この石丸さんの登場&演奏、ストーリーとどういう関連が?coldsweats01 まぁまったくのファンサービスと受け止めましたhappy02

赤いソファーが両袖から入ってきて、そこには男性が2人腰掛けたままです。
中央でそのソファーが合体。よくある半円形の固定席のような、中華屋さんのテーブル。
テーブルの上には、リアルにお食事が少しづつ並んでいます。


中華街で打ち合わせ中のサラリーマン2人。
三津五郎さん、とにかくまくしたてます。
食べてるひまありません。
過去に年間トップを何度もとっていたその過去にこだわる三津五郎さん。(役名は違うのだけども、ややこしいから(^^;))
それを何度も繰り返し、「今の成績が悪いからってましなネタがなければ成績を上げられないじゃないか!」と良いネタを自分によこせとまくしたてます。
相手はまるっきり聞き流しているような雰囲気で、エビチリを食べてます。
アメリカの某不動産屋さんの営業、ということなのですが、海外ドラマでもよく目にしますが中華街での食事って結構皆さんポピュラーなのかしらね。お箸使ってます。上手です。(演じているのが日本人ですけれども)
上位のネタは上位成績者の手のものだから、カスな情報じゃ売れる契約がとれたとてたいしたことはないからと、あれこれと口八丁でまくしたてます。
その作戦は功を奏したのか・・・

次に同じく中華街セットで登場した男性二人は、30代くらいの男性モスがぐちりながらまくし立てます。それを上の世代であろう同僚が「そうだよな~」とか適当に相槌をうちながら嘆いています。
モスは言葉巧みに、とはいえかなりむちゃくちゃな論理で、支社長の持っている上客リストを盗み出し、ライバル社に売りつけよう! そしてそこで売れるであろう$5000を二人で山分けしようぜ!と、たきつけます。

演出が映画監督でもある青山さんということでなのでしょうか、役者さんが同時に言葉を発するシーンが何度もありますね。言いたいことを言い合うのだけども、言葉が噛みあわないから(^^;)) そこにまたなんというかおかしさがこみあげてくるのですが。

そして最後に、同じセットでも向き合うのではなく横並びにすることで、バーのカウンターのように見えます。そこに上手から石丸さん、下手から若い男性。
席を隣り合わせたようなノリで、この男を相手にとある物件を売り込む石丸さん(リチャード・ローマ)。
まぁこれが、先日の「日本人のへそ」のやくざを上回る、言葉の汚さでcoldsweats02
おそらく、これまでに見た中で一番、毒があり下品でお下劣な台詞回しの、石丸さんwobbly
グラスを片手に、毒の強い男臭たっぷりに、耳障りのよろしくないセリフを吐き出しますcoldsweats01途中、メニューをテーブルへ放ったのがすべって床へ。
どうするのかなぁと思っていたら、セールス相手に物件の資料を見せるようにして立ち上がって、セリフを言いながら拾い上げ、テーブルへcatfaceナイスv
とにかく個性が強い! 強すぎるぞローマ!coldsweats01

石丸さんの役だけではなく、この舞台、とてつもなく言葉まわしが、、、です。
うさんくさい不動産屋の営業の話、とのことですけれども、セールスマンがプライベートな時間とはいえこんなに言葉が悪くてよいのか、というくらい(苦笑)
お客さんの前ではそうでもないのかもしれませんが、(三津五郎さんの営業トーク再現なんかはそうでしたよね)、ほかの人たちは中華屋さんでもやたらと「くそ」と悪態をつくし。

一晩明けて、事務所に泥棒が入り、室内が荒らされ、締結した契約書の一部も盗まれたという状況。さては、あの彼が・・・、と思いきや、最後にどんでん返しがあり。

三津五郎さんが、良いネタを得たことから莫大な売上をあげたことを、悔しがりながらも、その快挙にはおしみない賞賛を送るローマ。
そこへ昨夜リチャードが契約を交わした男が、妻に反対されたからやっぱり契約を解除したい、と自信なさげに登場。
ここのやりとりで、石丸さんがなんとか契約解除をまぬがれたく、言葉巧みに相手を追い返そうとするのですが、そこへ横槍をいれた支社長。
「もうあなたの小切手は昨日現金化しました」と。彼としてはローマをかばったつもり。
これを知って、去っていく男。
そしてその横槍を罵倒するローマと三津五郎さん。
う~ん。ごめんなさい。
この「罵倒された」意味がよくわからなかった。
だってどうであれ、彼の契約は解除にはならなかったのですよね?

そして物語の最後には、真犯人は・・・とのどんでん返し。
彼の相棒はやっぱり‘彼’なのか?

1時間50分の休憩なしノンストップです。

これ四季で見たいなぁ。
セリフがどのように変わるか(上品ぶるのではなく)、役者さんの個性のぶつかりあい、面白そう。
配役のほうが難しそうかな。

とかなんとかいいながら、もう一度観にいきます(^^)

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コメント

はるみさん、コメントありがとうございます。

私もそのあたりかなあ、と考えてはいたのですが、『不信感』を与えた、すんなり騙されたままにはいかなかった、という風にしか受け止められなかったのですよね(^_^;)
なのできれいに騙し通すために(あるいみローマの美学でしょうか)リミットの三日間はなんとか留保させようとしてたのかなあと。 現金化がウソであれ。
やはりあのあと、契約解除のため妻が警察とともに乗り込んでくる、という展開を想像しつつ二回目に望みますね(^O^)

投稿: はまち | 2011年6月16日 (木) 07:34

はじめまして。通りすがりのものです。

>「もうあなたの小切手は昨日現金化しました」

このセリフが実はウソ(本当は盗まれていて現金化されていない)なのですが、それはさして重要ではなく・・・

①リンク(ローマの客)は、「契約から3日以内は猶予期間で、無条件で契約破棄できる。今日がその最後の日。だから契約破棄しなくちゃ!」と焦っている。契約破棄してくれないなら司法の力を借りると。

②ローマは「猶予期間は小切手が現金化されてから3日間。そして、君(リンク)の小切手はまだ現金化されていない。小切手はまだ本社にある。だからまだ考える時間はある。だから俺と一緒に考えよう!」と説得していた。

③そこへウィリアムソンが「あなたの小切手はもう現金化されてます!」と言ってしまう。

④これを聞いて、リンクはローマが自分を騙していたことに気づく。その不信感はこの不動産購入の話全てに及ぶ。

⑤ローマがそのまま説得を続けていたら、もしかしたら解除されなかったかもしれない契約が、この時点で完全におじゃん。


いずれにせよ、綱渡りな契約ではあったけれど、「余計な口出しをして、可能性を完全に潰した」、ということでレヴィーンとローマはウィリアムソンを罵っていたのではないかと。

投稿: はるみ | 2011年6月15日 (水) 22:59

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