まとめて感想@四季あれこれ
今月に入ってから見たあれこれをアップする時間もなく、気付けばもう下旬(^^;)
またまたかいつまんで印象だけでも。
[トロイ戦争は起こらないだろう]
これについては、一度書きましたが、その後、舞台セミナーに参加したくて9月10日にもう一度行ってきました。
楽日も過ぎたことですが、以下にはネタばれも含まれますので、知りたくない方はご注意ください。
物語の感想を一言だけ追加。
現代に通じる風刺的台詞がたくさんあって、その中でもエクトールが『老人に未来など必要ない・・』といったセリフに、もっともだとにんまりしてしまいました。別に高齢者を馬鹿にするということではないので誤解のないように。
世にもまれな美しいものをながめて過ごすことが老後の楽しみ、だと。だからその美を奪われないために戦をいとわない。あるいみ正論か。いやしかし、この場での美とは、奪ってきたものだ。老人のエゴイズム的快楽のために、真の未来ある若者たちを戦場に送り出すことは道理にあわない。ふと今の世に通じるといままさにそうなんだと至ったわけでございます。だって自分たちはその戦場に行かなくて、息子たちを向かわせるのですよ? 自分のエゴのためだけに。いいかげんにしろい!と、心でひたすらエクトールに声援を送っていました。
でわ、セミナーのあらまし。
舞台セミナー:舞台美術監修の土屋茂昭氏が大きな懐中電灯を持ってステージへ登場。何に使うのだろうと思っていたらば、これがいわゆる指示棒がわりなのですね。お話が進むにつれ、あの印象的な大きな足のひざ下とかお話している部分がどこのことなのかを、ライトをつけてこのあたり~と教えてくれました。
これまでにもバックステージツアーなどに機会があるごとに参加してきましたが、舞台監督さん以外の作る側のスタッフさんからお話をうかがうのは初めてで、とても興味深かったです。
あの足がいわゆる「運命さん」とスタッフからは呼ばれていたり、宿命や戦争の足音、などなどそういったものの象徴であるということ。なので、劇中ではそれがすでに目の前にあるにもかかわらず普通の人間たちの目には見えなくて、避けようのない事態になっていることすら気付かなくて、まだどうにか回避できると考えているわけですよね。エクトールとかは。幕切れ前後のどんでん返しの連続なんて、神の仕組んだことには普通の人間がどう立ち向かおうと、手を替え品をかえて絶対本来の道に進んでしまうのだ、と見せつけられているように思えました。
1幕最後に登場する「平和の女神」の衣装がなぜぼろぼろなのか?
身も心もぼろぼろで気も病んでいるため、金灰色なのだそうです。
ギリシャ軍のイメージカラー→銀+黒=あるいみナチスの象徴で、ジロドゥがこの物語を書いた頃の世界情勢をもモチーフにされていることから、だとのことです。
ギリシャVSトロイ、といった対立の向こうに、もう一つの戦争を見ているということですかね。
対するトロイのイメージカラーは、銅、こがね色。アジアぽく。
ちなみに、ギリシャ軍の武将ユリスの兜は今回芝居として、エクトールとの話し合いの場面で兜をはずす、という動きがあるため、その下のカツラも一緒に脱げてしまわないようにかなり工夫したそうです。脱いだ後、おいても転ばないようにとか。かわりにというか、エクトールは登場時から兜ははずしたままなので、彼の兜はかぶることができる仕様にはなっていないとのこと。
そういえば運命さん(笑、なんども土屋氏は“運命さん”と連発していてちょっとおもしろかったです)は、セミナー開始時にはしまわれていまして、くるぶしから上、足首から先は二つに分断と、なんと3つのパーツになっていたのですね。くるぶしから上は吊るされていまして、合図で降りてきました。この足も、前回公演時とはつくりかえたそうです。使用する劇場の大きさにあわせてということもありますが、今回の舞台に仕込んでみたらば、向う脛?のあたりがS字になっていたということで、一晩で製作工房さんが撤収作り直しをしたとのことでした。(すごい!)
それからやはり運命さんのネタですが(^^;)、自由劇場のあの位置に仕込んでみたら、もう一本の足もあってもよいような位置だったらしく、もう片方の足がありそうに見えないように角度を変えてたててみた、というようなお話もありました。ちょっとO脚ぎみの足(笑)
二幕に登場する「虹の女神」のシーンの舞台上にかかる虹は、本当に虹だとのことでした。つまりプリズムで作り出しているということなんですね~
面白いなぁと思ったのが、カッサンドルさんの頭。フードを始終かぶっていますが、彼女の髪形も当時の女性らしく、巻き上げた形のかつらをかぶっているそうです。(かつらの数え方は、枚、だそう)
休憩の20分間で行う舞台転換には、兵士役者6人+舞台さん6名でやってるそうです。平和の扉の開け閉めは、女性二人が長い棒で両側から押しているとのことですが、厚み9センチの扉だとか。意外に薄いのねと。表から見ると厚く見えるその重厚な造りに感動。胴板を打ったような模様に見えるように作ってある、ということなんですね。トロイのイメージの銅。舞台美術事態のデザインは、金森さんのもので、前回を踏襲しているけれども、そのイメージをくずすことなく改良はくわえているとのことです。やはり使う劇場の大きさとかにより。前回はなかったものとして、1幕の城壁があげられるそうです。ほかにも玉座兼イスのようなセット(そろばん玉、と仮称されていましたが)のようなものも、そこで演技する役者さんの座る角度にまで計算されて置かれているということが、よくわかりました。
ひととおり、こんなお話をうかがいながら、質問コーナーに移ったのですが、対して質問をあげるかたもなく、あとは全員が舞台にあがり、運命さんやほかのセットを間近で見学という流れでした。
舞台も2.7度?(もしかすると3度?だったかもしれません)の傾斜があり、実際に立ってみるとやはり傾きを大きく感じました。こんなところで、歩いたりかけたりしながらお芝居をする役者さんてすごいなぁと、あらためて実感。
前回の舞台写真では、運命さんの足がもっとささくれだっていて、苦労がしのばれる(運命のね)姿だったのに、今回のあんよはわりに肌がきれいだなぁと、ふと気になりましたので、こそっとおたずねしてみたところ、「(美術などを作る側の)技術が当時より向上した、ということと、ギリシャの彫像などはとてもきれいでつるつるですよね。大理石だったり。なので、今回はそういうものに近付けようということで、不自然でない程度にきれいに造りました」とのお答をいただきました。なるほどぉ! 土屋さんありがとうございました。
でも、家に帰る道すがら思ったのは、ギリシャ神話で言うところの「運命」は「三女神」で、女性なのよね。まぁ醜い老婆の姿をしている、ということだから、あれでもいいのかな? でもあの足はやっぱり男の足だよね。まぁトロイの神様はよくわからないから、いっか。でもギリシャ神話の神々も登場してるわよね。ぶつぶつ(笑)
バックステージツアーやリハーサル見学会も楽しいのですが、こういう、演出家でも演じる側でもない、美術さんという立場の方のお話を聞けるセミナーはまたぜひ機会を作ってほしいと思いました。
[美女と野獣]
千秋楽前日に行ってきました。記念カーテンコールが見たくて(^^)
しもてがわよりの前から5列目ととても舞台に近くで見やすかったです。
この日は、佐野ビーストに木村ベル。遊佐ルフウ。
木村ベルを見たのはもしかしてお初? ちょっと記憶がさだかでないのですが(^^;)
安心して聞いていられる歌声ですね。声の伸びが自然だし。「我が家」のナンバーなんて涙出そうでした。佐野ビーストもすんごく久しぶり! ですが、怪人にキャスティングされてからは初めて接する佐野ビーストは、前に比べてやはりよりやわらかくなったというか、二幕は特に前よりも情緒面が充実している感じがしました。
ベルに愛を告白するよりも、自由にすることを選んだときの葛藤。最初と最後の「行って」の言葉のニュアンスの違いが、見ていて胸が熱くなりました。
ここのシーンは、どのビーストさんもちょっとずつニュアンスが異なっていて面白いですね。
どなたのも好きですが(^^)
仙台までは行けそうもないので(距離、というよりスケジュールがとれそうもない)、ちょっと残念。
[マンマ・ミーア]
なんと! 静岡で美女と野獣を見た、その足で、名古屋の夜公演に向かいました。
なんと新幹線出発5分前に飛び乗って。これまでのはしごツアーで一番タイトな時間割り(笑)
静岡の劇場を出たのが午後4時。4時12分発に乗らないと、5時30分からのマンマには間に合わない。劇場でたとたん、タクシーに飛び乗りました。駅まで自力で10分は無理だもの。
のぞみが増えた分、こだまは減ったのね。便利になったのか不便になったのか。
まぁ、それはさておき。
この日のドナは五東ドナ。
のびやかな声や立ち姿に安心して見てられます。ただ、もう少しはちゃはちゃ感がほしいかなぁと思ったのも事実。シングルマザーになるような過去を持つ女性にしては、落ち着いているというかちょっと見えないかもとか(^^;) 由衣ちゃんのこれまでの役の中では、アムネリスのようなお嬢様的おてんばではなくて、一番はちゃはちゃした役がらでちょっと意外性のあるキャスティング(^^) 少し落ち着いている感じがするけれども(^^;)これからもこういう役柄にどんどん挑戦してほしいです
[ウィキッド]
バースデー観劇。平日昼公演は本当に久しぶりです。
月末までに取得せねば消滅する夏休み残り1日を使って行ってきました。
高校生の団体さんがたくさん!
さて、久々の樋口エルフィに西グリンダ。そして北澤フィエロ~!
話が進むにつれて情緒面では納得できるのですが、やはり言葉の流れに違和感が残るのです、グリンダ様。特に前に見たときから気になるのが、ダンスホールへ誘うボックをうまくネッサローズへ押しつけるくだりの、フィエロに「大したもんだ」というセリフに対しての「あらなんのこと、ぎゃはは」と笑う、その笑い声が、とってつけた笑い声で、その文字の通り「ぎゃはは」と言ってるだけ、なんですよね。ものすんごく、変なんです!(^^;)
1幕の樋口エルフィのあっけらかんさも、グリンダが二人いるみたいに見えてしまって(--;;)
ごめんなさい。エルファバの性格はこんなあっけらかんとしてないと思うので、「なんか違うなぁ」とどうしても思ってしまうのです。
父親へ手紙を読むシーンでも「親愛なるお父様」と書いていますが、父親との距離感がここで感じられますよね。おそらく自分の悩みをつづったところで彼は読み流してしまうだろう。ネッサローズのことを気にしているだろうから、それを伝えるために書いている手紙だと思っているのですが、なので、読み上げるときには、明るく読み上げるというよりも、父親との溝のような少し遠慮したような呼びかけ、を感じさせる声、かなと思うのですが、普通に明るく~ですよね。う~ん。深読みしすぎかな、わたしが![]()
北澤フィエロも久々のご登場ですね。
子ライオンを逃がすためのエルファバとのやりとりとか微笑ましいv グリンダをエスコートするときとか、ああ王子様v 紳士だわとその自然なノーブルさがいいです(^^) あとはラブシーンが李フィエロなみに濃くなるといいかも(笑)←毎回これ言ってますね
それはそうと気のせいかもしれませんが、この日は幕あきのナンバーで低音の鳴りがいまいちに感じました。あれ?て。男性アンサンブルのコーラスも薄かったですね。
[ブラックコメディ]
初日に出かけてきました!
そういえば、入場時にホワイエに飯野さん発見。ほかにも役者さんいたのかしら? 浅利さんやお歴々の姿はありましたけれども。久々に初日公演を見たわ(^^)
ブリンズリーは荒川さんがキャスティングされたと公式サイトで見ましたが、そのほかの新キャストをできるだけ目に入れないようにして、劇場でもキャスト表手にしつつすぐプログラムにしまいこんで、プログラムも見ないようにして(笑)
始まってしばらく、キャロルの声が誰だか分りませんでした(笑)
顔を見てもわからなくて(だめだめ) めぐちゃんだとわかったときのまぁなんとも言えない驚き。
こういう声だったのね~
エルファバや川島芳子、ポリーや顕子お嬢様と声を聞いているのに、わからなかった不覚。
それはさておき、ブリンズリーとキャロル、父親やクレアとの年齢差がより自然になった気がしました。
メルケット大佐に前回は電気工だった志村さん、バンベルガーだったあのかたが、この役、とちょびっとだけ変更がありましたが、あとは同じ方々で。
荒川さんのブリンも可愛くて、ついついつまらないウソを重ねていく馬鹿さ加減が絶妙で(誉めてるんですよ) 「紹介しよう」というセリフには思わず、ベラ・ザングラーな声だなぁと思ったり(笑)
キャロルをかわいがる様子や、クレアとの気心の知れた者同士の雰囲気、新たな舞台のように楽しめました。
そういえば、前回みたときに、とあるシーンで客席で笑いが起きたのに、その理由がどうしてもわからなかったのですが、今回ようやくわかったです。といっても、やはりまわりとは少し笑いに時差がありましたけれども(苦笑) あれは持って出たイスをまた持って帰ったからなのですね。。まさに暗闇の中でなら返したつもりで同じものを持ってくることだってありえますよね。
次はもう少し正面に近い席で見ようv やはりセリフのやり取りの誤解などは役者さんのそのときそとのきの立ち位置のポイントを正確にみられる正面が一番かと(^^)
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